2012年12月16日

賭け続ける男(破)第60話

テツはこの3年間、必要以上にこだわりがあったようだがようやく一歩前に進むかもしれない。


マサ‥テツさん、今年ももうすぐ終わりですね。
この前の約束は忘れてないですよね。

テツ‥えっ? 

マサ‥あのねぇ、飲み会の話をしてましたよね。それで儲けてる方がおごると…

テツ‥あーあーあー、カフェでの飲み会ね。

マサ‥言ってる内容もおかしいしカフェとの言い方がこれほど似合わない人もなかなかいませんよ。

テツ‥じゃあゴチになります。あざっす!

マサ‥もういいです。人間は成長しない生き物ということを改めて学びました。

テツ‥それにしても田中みな実は男を見る目がないよな。
井森美幸なんか「井森美幸16才。まだ誰のものでもありません」と言ってたのに、44才の今でも誰のものでもありません状態なんやで。
これぞ究極のアイドルやろ。
田中みな実も「みんなのみなみだよ」とか言ってたけど、結局「チャラ男のみな実だよ」のイメージがついて踏んだり蹴ったりやもんな。

マサ‥で、テツさんは今誰のもんなんですか?

テツ‥まだ誰のものでもありません。

マサ‥きしょ!!!

テツ‥冗談はさておき、独り身になってからは思うことがあり女体絶ち(未遂はあるかも?)を意識的にしてきたんや。
風俗もただの一回も利用してないからちょっとしたアイドル並みの3年間やったわ。

マサ‥それで何か得るものはあったんすか?

テツ‥純愛や。

マサ‥きも!

テツ‥なんか思うけど、肉体関係になる前の切望感や期待感は半端でないけどいざそうなってしまうと結構生々しくて綺麗な絵面ではないよな。

マサ‥確かに。デートして最後にホテルに行くのが予定調和(デフォ)状態になるのも何か新鮮さやドキドキ感に欠けますよね。

テツ‥仕事関係で挨拶程度しかしない元気一杯の娘がいるんやけど、最近2〜3分だけ話す機会があったんや。
その娘はベリーショートカットなので「髪の毛短いよね」と話掛けたら「ずっと運動をし続けているのでいまだに短いんです」と言葉が返ってきた。
正直、色気など感じないタイプなんやけど明るくて爽やかなんでその姿を見ると元気や笑顔を貰えるのよな。
これからも挨拶程度での関係が続くんやろうけど、目を輝かせて仕事をする女性は魅力的やな。
今日は、賞金女王決定戦のファイナルやけど残念ながら平山智加は初戦の妨害失格のマイナス10点でファイナル進出の夢は叶わんかった。
それでも昨日は1号艇で意地の1着をとったので感動したわ。
もうひとりの応援選手の平高奈菜もシリーズ戦の優勝戦に進出したので陰ながらエールを送ろと思う。
まー俺がホントに応援するのはもっともっと身近にいるあの娘に決まってるけどな!

マサ‥はいはい、日本純愛党党首の演説をありがたく拝聴しました。
でもね、人間の体は使わない部分が退化して行くことを知ってますよね? 腐らない内に1回位は使って下さいよ。
あっ?忘れてた。そんなことより飲み会の資金を稼ぐ気はあるのかよ!!

テツ‥やっぱり朝日杯FSの予想せなあかんか?
ま、そこまで言うなら披露してもええけどな。

マサ‥何にもお願いしてないですし俺も忙しいんで飲み会スルーで何にも問題ないっす。

テツ‥わかった。ほんじゃ気合い入れて予想するわ。

マサ‥???

テツ‥それにしても5番のコディーノの評価は高いよな。
内よりの枠を引き当てたことで死角は少なくなったな。横典も人気の先行馬では手抜きをせんから軸は堅いな。
相手も調教が良かった8番クラウンレガーロと9番エーシントップで決まりやろ。
馬券的にはコディーノからのワイド2点で、5−8を1単位、5−9を2単位の割合でええやろ。
外国人ジョッキーの馬も恐いけど手を広げるレースではないわ。

マサ‥そしたらテツさんのおごりでの飲み会決定ですね。予約入れときますねわーい(嬉しい顔)

テツ‥どうぞどうぞ。でもキャンセルオッケーのお店にしてね黒ハート3年前からエレカシの悲しみの果てを唄い続けて来たけどそろそろ封印しよかなとも思てるんや。
悲しみは結局自分の頭の中の妄想やった気がするわ。そもそも悲しみがないなら果ても関係ないわけやし…
実は自分自身が気がついてないだけで、自分が輝ける場所は既にあるように思うわ。
そこで元気に明るく振る舞い輝くことこそが素晴らしいように思う。
「幸福論」 の中で出てくる 「今ある状態は自分自身が望んで来た状態だ」 が正しければ
今までも今もこれからも幸せは続いていることになる。
一喜一憂するのは人間らしいけど、既に輝ける人生を送っていると思えれば日々に不足はないように思うわ。

マサ‥わかりました。テツさんはもう無理して再婚とか考える必要はないですよ。
あくまで自然体で過ごして行って男女を問わず人との距離を一歩ずつでも詰める意識を持てればもう寂しくなんて思うことも無くなりますよ。
何より俺が居るのに寂しいなんてふざけるなと思ってたんすから。

テツ‥(泣)


テツは幸せな男だ。きっと昔から愛されることに慣れてしまい自分からどう愛していいのかわからないのだろう。
学生時代もずっとテツの元には必ず誰かが朝迎えに来ていたらしい。
自分が誰かを迎えに行くことはなかっただけにやっと愛する側に回る切なさにも気がついたようだ。


posted by tetsukazu at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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