2012年07月30日

雑感−7

夕日−2


日本が太平洋戦争突入直前に 『総力戦研究所』 という機関を持っていたのは猪瀬直樹氏等の著書でも知られることだが、そこでの研究による日米戦争の予測の的確さは今更ながら驚く。
「開戦後、緒戦の勝利は見込まれるが、その後の推移は長期戦必至であり、その負担に日本の国力は耐えられない。戦争終末期にはソ連の参戦もあり敗北は避けられない。ゆえに戦争は不可能」 という日本必敗の結論。

その結論は、近衛文麿首相や東條英機陸相らに報告されたが、机上の論理と指摘され日米開戦の道へと突き進んだ。

このエピソードを思い起こすだけでも日本人に合理的判断は下せないとの通説に疑問符が付く。
合理的でないのではなく、同調圧力や多数決による決議を避ける空気、そして声の大きい者の論理に流されてしまう個々人の意志や自己主張の弱さなどに見られる組織のあり方に問題があるように思う。
私は、日本人が本質的に持つ合理性や客観性が社会システムに生かされれば再生は可能だと思う。


先日、長男に対して、学生時代はどんなことが大事なんだろうか?と聞いてみた。
私は、学業も大事だが恋愛も同レベルで重要なことじゃないかなと意見を述べた。

すると長男は、「俺は一番は掃除、次に人間関係を学ぶことだと思う」 
社会に出て、当時に掃除を真面目にやっていたことが生かされていると強く感じるらしい。
放課後、先生もいない中で手を抜くのは簡単だがそんな中、こつこつとやっている者もいる。
単に勉強が出来る者は多いだろうが、無駄口も叩かず黙々と掃除をこなしていた奴はきっと社会に出てその精神が役立っていることだろう。

勿論、その話を聞いた私が翌日に身の回りをピカピカにしたのは言うまでもない。


社会学者の宮台真司氏が東日本大震災後の対談の中で、今の日本に決定的に欠けているものは何だと思われますか?との質問に対して、
「足りないのは心の習慣でしょうね」 と答えた。
そして欠けているものを補うためには危機感を持つことだと。
しかし実際は自己中心性が強い大人があまりにも多いため、自分の仕事や生活、そして家族を自分で守るという意識を持つ者が少ない。
これからは政府・企業に全面依存出来なくなる。更に経済面のことを起点に家族間の絆さえどうなるか不透明だ。

どのような心の習慣をつけるか。それは学生時代の掃除の時間に既に始まっていたことなのかもしれない。





posted by tetsukazu at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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