2012年05月20日

賭け続ける男(破)第53話

テツは相変わらず様々な意味で明日無き戦いを続けているようだ。


マサ‥おーい! テツさん息してますか〜?

テツ‥おう! マサ久し振り。何か用か?

マサ‥あのねぇ〜 そんな言い方ないっしょ。 そらたまには連絡もするでしょ。
それでなくてもテツさんはそう見えて自分で責任を背負うタイプなんすからまさかのことがあってはと…

テツ‥いやいや、まさかのことはないけどこの前長男の誕生日に本人から連絡があって、紹介したい人がいるから出て来ない? とメールが来たんや。

マサ‥えっ? それってまさか…

テツ‥まー結局なんやかんやで会うことはなかったんやけどあいつも大人になったっちゅうことなんかな。

マサ‥そーですよ。 テツさんんもいつまでもちゃらちゃらしてたら、息子さんの彼女から「 何、あのしょぼいお父さんは」 なんて言われちゃいますよ。

テツ‥あーしょぼくて悪かったな。 プンプンちっ(怒った顔)

マサ‥あのね。そのリアクションがしょぼいんですよ。テツさんの辞書には成長という言葉が載っていないんですか?

テツ‥はいはい、愛あるご指摘ありがとうございます。
俺は山ほどの服を身に着けてきて1000キロ位の服を身にまとっている気分なんで、そろそろ脱ぎ捨てる時期かなと思ってるんや。
脱ぎ捨てる中にギャンブルが含まれるかどうかは内緒やけどな!

マサ‥内緒って、もう答え出てますやん!

テツ‥話は変わるけど…

マサ‥変わるんかい!

テツ‥そうです。変わります。
俺なー最近思うんや。「俺なんて(私なんて)この世にいても仕方ないから消え去りたい」 とか言う奴がいるけど、そんな風に考えるのってホンマ損やと思うわ。
例えば世界に100人しか人間がおらんとしても、「俺の幸せのためには残りの99人がどうなっても構わん」 位の気持ちの持ちようも時には必要と思う。
俗に言う 『俺様』 キャラこそ弱肉強食の世には向いてるんとちゃうかな。
とにかく 『遠慮』 して得になることは少ないよな。

マサ‥そうかもしれないっすね。
うつになる人なんかは、ある意味俺様キャラだったのにそれを貫けなかったのかもしれないですね。
宅間死刑囚なんかは俺様キャラだったように思いますがどこでどーなったんすかね。

テツ‥あいつの場合は、他者に感謝するとの気持ちが薄かったように思うな。
俺様キャラを保ちつつも、お世話になった人への感謝の気持ちは忘れるべきでないで。
感謝の気持ちを返すのに数十年かかるかもしらんけど、そう意識することが重要やろ。
人や社会を恨む前に出来る限りの努力をせなあかん。

マサ‥で、テツさんは弱肉強食の世の中でどう生きてきたんですか?

テツ‥そーやな。俺は自分に起きる全てのことに意味を感じるようにしてきた。
平原綾香も 『ジュピター』 の歌詞で言ってたやろ。
今日のオークスの結果にも意味があるはずや。

マサ‥そこかい!!

テツ‥まーまー落ち着いて。
実はオークスの予想はほとんどやってないねん。
ジェンティルドンナは騎手の変更や枠順が外になったことで運気が下降してるかもな。
川田の戦術傾向から押して前に行った時に馬がかかる可能性もあるし、後ろから行ってもGTでの斜行のトラウマがあり、無理な進路はとりにくいしな。

その点、ヴィルシーナはマイナス点が少ないように思えるわ。
ただ、ディープインパクト産駒に2400mのGTに適性があるかどうかに疑問がある。
佐々木主浩がオークス馬のオーナーっていうももピンとこーへんわ。
その点、ここ5走中4走で2000mを走ってる3番枠のアイスフォーリスに魅力を感じる。
ステイゴールド産駒の底力に期待したい。
馬券はアイスフォーリスと、騎手が魅力の1番枠アイムユアーズに、マイナス点が少ない9番枠ヴィルシーナを合わせた単勝3点かな。

フローラSの出走馬レベルが高く感じるので勝ったミッドサマーフェアも怖いけど、いくらなんでも今年6戦目は走らせ過ぎやろ。

マサ‥そうですか。俺も大した予想はしてないけど、アイムユアーズとヴィルシーナのワイド1点でも買って楽しもかな。

テツ‥じゃー明日の金環日食でまた。

マサ‥いやいや、全く約束もしてないし一緒に見る気もないし…

テツ‥そーやったっけ、まーえーわ。今日の夜の情熱大陸で中村美里が出るし。
あの低い声が妙に格好ええわ。 寡黙ながらオリンピック代表に選ばれた時のインタビューで、
「選ばれたからには結果を出したいです」 と一言だけ述べてた。
今時、男でもこんな凛々しい奴はいてない。
48kg級から52kg級に上げた時点で、外見上の女性らしさはやや薄れたが、勝負の世界で生きることに集中する姿は誰よりも美しい。
目標を持つことの素晴らしさを彼女を通じて改めて感じたい。 美里頑張れ!


テツは自分の幸せについて向き合ったことがないようだが、さすがに子供達が大人になって行く時を迎えて、玉砕ばかりの人生だけでは生き残れないと気が付き始めたかもしれない。



posted by tetsukazu at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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