2006年に沢尻エリカと柳楽優弥主演(以下敬称略)で公開の映画ですが、沢尻エリカの「別に…」発言が話題になった映画でもあります。
この映画の中ではグランマ役で出演していた夏木マリの台詞の「女の子に優しくするだけでは捨てられるのよ」が心にグサッと来ました。
題名の通り「女の子にはシュガー&スパイスなのよ」です。
ある意味捨てられた私が、優しさだけではだめの優しささえ持てなかったとすれば捨てられて当然ですね。
やはり恋愛であっても相手をしっかり見て戦う姿勢(ライバルや自分の煩悩に勝つ)は必要ですね。
アニメ映画のサマーウォーズにせよエヴァにせよカイジにせよ『戦う(闘う)』ことで自分自身と向き合い成長するとのテーマが共通します。
自分の人生を誤魔化して生きている者にとって再び戦うのは困難だけれど、優しさを都合よく自分への甘えに転化していることに早く気付いて、外に出て戦う準備をしないとタフさも優しさも枯れてしまいかねません。
この映画のすぐ後には映画版『ホタルノヒカリ』も見ました。
コメディーではあるものの綾瀬はるか演じる主人公の台詞の「一度心に灯った光は消えることがないしその光が明日からの生きる支えになるんですよ(私の脚色含む)」の『光』が何かを考えることで戦う気持ちが甦えるかもしれません。
松雪泰子が演じた女性の「訪れたところがいいところだと思うのは訪れたお前自身がいい男だからだよ」も人生を歩む上での知恵を示唆しています。
訪れるのは何も旅先だけではありません。
ある意味日々の生活シーンの全てが自分自身の訪れ先だし、シーン全てにドラマは生まれます。
前エントリーから今エントリーへの一連の流れにはきっかけがあり、やり過ごし目的としては最後の来店だったかもしれない中での最後のお相手とは2時間じっくり話をしました。
私の結婚から離婚への経緯を語った後、その女性が「結婚のことなど考えていませんでしたが、お話を聞いて結婚ていいものだなと思えたし、離婚も悪いものではないかなと思えました」と頑張りエクボ(私の命名)と共に微笑んでくれました。
そして作家の平野啓一郎の分人の話をしたら直ぐにスマホで検索をして、著書を買ってみますと言ってくれました。
将来、彼女との会話が『光』の灯った瞬間だったとなるかもしれませんね。